心筋梗塞の人は更年期障害でもバイアグラが使えない

女性が閉経のころに迎える更年期障害については、すでに世間一般にもよく知られているところであり、体内でのホルモンの乱れによって、肩こり、関節痛、腰痛、食欲不振、吐き気、のぼせ、めまい、頭痛、発汗、睡眠障害、抑うつ、精神不安定など、神経症状や精神症状をはじめとした、全身にわたるさまざまな症状がもたらされます。
いっぽう、最近になってようやく注目されはじめたのが男性の更年期障害であり、LOH症候群などとも呼ばれることがあります。症状としては女性と共通のものがありますが、実はEDなども男性更年期障害の症状のひとつとして数えられるものです。こうした場合、まずは検査によって男性ホルモン値を測定し、もし低下していれば男性ホルモンの補充療法を行い、ホルモンを正常な状態へともどします。ホルモン値の低下がない場合は、心理療法や漢方薬の処方などによって、こうした症状が出ないようにします。
それとともに、現在ではEDの症状を物理的に改善することができる画期的な療法として、バイアグラなどのED治療薬の投与による薬物療法があります。バイアグラには血管を拡張させる作用があるため、性行為の直前に服用することによって、性器の海綿体の血流を高めて、途中で萎えてしまうなどの症状があらわれないようにするのです。
ただし、バイアグラの服用にあたって気をつけなければならないのは、心筋梗塞などの心臓疾患をもっている人です。心筋梗塞の発作は心臓の冠動脈のつまりが原因となって起きるため、一般にはニトログリセリンなどの血圧を下げる硝酸剤が投与されています。このような硝酸剤とバイアグラを併用してしまうと、血圧が相乗作用によって急降下してしまい、意識がなくなるなどの副作用が生じてしまうおそれがあります。